突然のテーマではありますが、実は先日スリランカでアーユルヴェーダを受けてきました。
アーユルヴェーダ専門リゾート「シッダレパ・アーユルヴェーダヘルスリゾート」に4泊した、その体験談をご紹介いたします。(※ユーツアーはボルネオだけでなくスリランカのツアーも取り扱いしております!)
まず、アーユルヴェーダとは、インド・スリランカ発祥の伝統医学です。
日本ではエステやマッサージなどのイメージで扱われることもあるのですが、現地では医療として扱われています。
一人一人のドーシャ(3タイプの生命エネルギー)のバランスを整える施術を行うことで、不調は改善するという理論なのですが、西洋医学とは違った視点で、どちらかというと中医学に近いかと思います。
<アーユルヴェーダの基礎情報はコチラ>
◆まずはドクターの問診
専門リゾートには、アーユルヴェーダドクターが必ず在籍していますので、初日は問診から始まります。
問診と舌診、脈診でドーシャのタイプが判断されます。状況により薬も処方されますので、不調や悩みなどもここで相談しておきます(私は慢性的な首・肩こり、胃腸の不調があるのでそれを伝えました)。このシッダレパではドクターの診断によっては薬が処方されます。
英語でのやり取りが難しい方でも、問診は日本語通訳がサポートするリゾートも多いので安心です
ちなみに私は、ピッタ(火のエネルギー)とヴァータ(風のエネルギー)を整える施術方針になりました。最終日には診断レポートがもらえます。
左:カウンセリングルーム 右:自然あふれるシッダレパ・アーユルヴェーダヘルスリゾート
ドクター(右)が行う施術や準備するオイルをセラピストに説明。若い女性のドクターでした。
◆施術
これがメインイベントですが、基本的に午前中に行われます。太陽が昇るエネルギーと共に行うのが良いそうです。
主な内容は、ヘッドマッサージ、アビヤンガ(オイルマッサージ)、ハーバルボール、ハーブ吸引、フットバス、ハーブ入浴等なので、日本のエステと変わらないのでは?と思いきや、アーユルヴェーダで最も大事なのは使用するオイルです。
温めたオイル(ここは自社製造)を頭皮や体に浸透させてそこから治療を促すのです。用途により様々なオイルが存在し、私の場合は毎日異なるオイルでした。
また毎回施術の終わりには、半固形状の泥団子のようなものを白湯で飲みます(何であったのか聞き忘れた)。
午後は主にオイルを浸透させる時間として、リゾート内でリラックスして過ごします。なんという贅沢というかこれも治療の一環です。専用ガウンをもらえますので夜にシャワー浴びるまではそれを着て過ごします。
ユニークだった施術は、目をキングココナッツ水で洗う、というもの。
左:施術室とセラピストさん。ベテランぽい貫禄。片言の英語ですがとっっても優しくて良い方でした!
右:オイルとハーバルボール
左:処方された薬。食事のときにレストランでお湯と混ぜて出してもらいます。飲みやすいのとスーパー苦いのがあった。
右:リゾート内に薬草の一部が植えられている。自社のハーブ農園と製造工場はここでなくコロンボ郊外にある。
以下、個人的感想です。
マッサージ好きな私は日本で様々な整体・マッサージに通った経験あり、日本でのアーユルヴェーダも受けたことがありますので、ある程度施術の良し悪しは感じられる、と自分では思ってます(笑)。
ここでのマッサージは、ツボにちゃんと当たってる感じがありましたが、優しいタッチでした。ゴリゴリ派には物足りないかも、と思いましたが、オイルの浸透が目的と思うと納得です。ソフトタッチなのでリラックス効果もあると思います。
まさに頭から足先までオイルを使うのですが、想像以上にオイルの量が多い 日本でのアーユルヴェーダではこんなにオイルは使わなかった(高いから節約?)。さすがオイル製造している本場です。惜しみないです。
ハーバルボールは、薬草をぎっしり詰めた布で身体をポンポンする施術なのですが、オイルだけでなく薬草も身体に浸透させるんです。私は肩こりもあるので、さらに薬草湿布も貼ってくれましたが、これが熱い(笑)
それがなんと翌日は、嘘みたいに首が後ろに倒れるようになったんです!(つまりが取れた?)まさか1日で、という感じでした。
2日目に顎先と首に赤い発疹が出たのですが、好転反応のようで塗り薬を出してもらいました。デトックスとして排出されてるのなら、すぐに効果ありすぎです(笑)ちなみに発疹は3~4日で治りました。
ヘッドマッサージは基本毎日行うのですが、帰国後もシャンプー後の抜け毛が少なくなり、頭皮のニオイが気にならなくなりました(抜け毛にも効果アリ?!)これは嬉しい結果でした。
便秘気味だったので、ドクターに言うとドロドロのバリウムのような飲み薬を渡され、セラピストさんも「トゥデイ、オッケー」と自信満々だったのですが・・・本当にそうでした(笑)。お腹は全く痛くならず快調に。あの薬欲しい
◆シロダーラ
これもアーユルヴェーダの施術の1つで、ビジュアル的には一番アーユルヴェーダを象徴するものだと思います。
額にオイルを垂らしているこれです。
額は第三の目と考えられ、ここからオイルを浸透させることで、脳を究極的にリラックスさせる効果が期待できます。主に、頭痛や眼精疲労、不眠、不安やストレス解消などに効果があるので、うつ病の方も多く訪れるとのことです。
ただ、このシロダーラはアーユルヴェーダの中でも重めの施術になるので、一定期間の基礎施術を受けて身体が慣れてからでないと行われないため、短期滞在では基本行われません。もちろんドクターの診断でこの施術は不要、という場合もあるでしょう。
私は視察?ということもあり、帰国前日にこの施術を受けられました。30分以上温かいオイルを垂らされていると本当に良い気持ち・・・。ウトウト夢の中へ行ってしまいましたが、その方が好反応になるそうです。
その後、ターバンを巻いてもらい、この日は髪は洗わず、なるべく頭が太陽に当たらないようにします。お部屋の中でゆっくり過ごすのがベストです。
というか、初めてシロダーラ体験して分かりましたが、午後は身体が自然と重たくなり、目も開けられないほど眠気が来たんです。もちろん前日もしっかり睡眠とってるのに、それでも眠い!現代人がこんなに寝ていいのだろうか??いや、むしろ寝ないといけないのかも知れない。
不眠症でお悩みの方にはぜひオススメします。
◆食事
専門リゾートなので、3食の食事も付いており、もちろん健康を考えたアーユルヴェーダミールです。
外と内から徹底的なデトックスですね。アルコール類はもちろん、カフェイン、甘いもの、小麦類は提供されません。
ここは、朝食はフレッシュジュースとカレー、昼食はサラダとカレー、夕食は前菜とカレー、とスリランカなので主食はカレーなのです。ただ日本のようなカレーでなく、スパイスをふんだんに使った野菜具材がメインで肉類は白身魚のみのヘルシカレー。
そして毎食デトックススープとフルーツ(パパイヤ、マンゴー、スイカ、バナナなど)が付きます。
左:朝のフレッシュジュースとデトックススープ 右:昼食のサラダ
左:夕食の前菜(これが美味しい!) 右:主食のカレー(毎食若干内容変わります)
シェフが味にもこだわり作ってくださるのでもちろん美味しいのですが、毎食カレーは私は正直飽きてしまいました
でもお食事も大事なプログラムの一環なのでありがたくいただきましょう!
ダイエット目的で滞在される方もいますが、これを2週間くらい続けたら確実に痩せますね。
あと、ハーブティーも大事な仕事をしてくれます。
シッダレパリゾートではタイプ別の自社ハーブティーを製造しているのですが、これはお部屋のアメニティにもあり、リゾート内のティーコーナーにもあるので自由に飲めます。
私はドクターより、気の巡りをよくするタイプ、アレルギー抑制タイプ、血液をサラサラにするタイプを飲むよう勧められました。
ティーパックになっていて比較的飲みやすい味が多いです。コロンボ市内やリゾート内の売店で販売もされてます。
◆リゾートとお部屋紹介
シッダレパリゾートはスリランカ西海岸のワドゥワという場所にあり、リゾートの目の前はビーチです
時期により波は荒いので泳ぐ環境ではないですが、夕日を眺めたり、波の音を聞いたりできる環境ではあります。また自然の木々を極力伐採せずにそのまま活かしているので、野生のサルや鳥たちも遊びにきます。
ヨガスタジオもあり、基本毎日セッションに参加できます。ヨガとアーユルヴェーダは相性が良いのでどのリゾートでもアクティビティとしてあります。
身体が硬くても気にしない!呼吸に集中する時間を作るだけでも良いのではないでしょうか。
ちなみにレストランは吹き抜けで蚊が多いので虫よけは必須アイテムです
左:ビーチにある木のブランコ 右:リゾート内にはプールもあり
お部屋はいくつかタイプがありますが、私が泊ったのは一棟コテージタイプでした。屋根の一部から自然光が入るデザインで朝も自然な目覚め。バスタブもあってバブルバスも楽しめます。
右:広々した室内 右:バスタブ以外にレインシャワーも完備
長いブログとなりましたが、アーユルヴェーダの魅力が伝われば嬉しいです。
健康志向のウェルネスツアーは最近人気も出てきており、航空券代はもちろんかかってしまいますが、日本でアーユルヴェーダを受けると1回で2万~3万円近くしますので、宿泊や食事も含めてのプログラム費用と考えると、コスパが良いのではないかと思います。
自身の心身を大切に考え、思い切って休暇をとり取り本場のアーユルヴェーダを体験してみるのは自分をリセットする良い機会になるのではないでしょうか
◆アーユルヴェーダのツアーはコチラ
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