野生のボルネオ・オランウータンは森林伐採や狩猟などにより年々と個体数が激減し、現在では絶滅危惧種に指定されています。サラワク州森林管理局はこのような現状のもと、サラワクの広大なジャングルを住処にするオランウータンの保護活動を行っています。
◇◆◇ハート2ハート(Heart 2 Heart)プログラムとは◇◆◇
保護活動の1つに、野生で生活できなくなったオランウータンを保護し、リハビリを行い、再び野生に帰す活動があります。その実際の活動の一環を自らで体験し、オランウータンの生態や現状をより深く理解できる体験型プログラムがこの「ハート2ハート」なのです。オランウータンと人間の心と心と繋ぐ意味「Heart to Heart」、2つのワイルドセンターを通して活動を行うことから「2」より名前は由来しています。
可愛いオランウータンに会いに行くという好奇心を越えた教育プログラムとしての団体ツアー、お子様がいらっしゃるご家族様へもおすすめしております(※10歳以上のお子様からご参加頂けます)。
動物園の中で見るオランウータンとは、全く違う距離感で感じることができるはずです!
1.マタン・ワイルドライフセンター(Matang Wildlife Center)
ここでは傷ついたオランウータンや親からはぐれた赤ちゃんオランウータンを保護し、専門施設のもとでリハビリをすることを目的としています。サラワクの国立公園や保護活動の歴史や現状を説明するブリーフィングの後、敷地内のケージの中で保護しているオランウータン達の餌作りから小屋掃除、餌やりを職員指導のもと体験します。
2.セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリセンター(Semenggoh Wildlife Rehabilitation Center)
マタンでの活動を終えた後は、ここセメンゴ・ワイルドライフリハビリセンターに移動します。この施設では主にマタンでのリハビリを終えたオランウータン達を半野生の環境におき、様子を見ながら野生に帰すことで保護活動を担っています。
マタンのセンターと違いここには檻や柵はありません。ほとんど自然といえる森の中を自由に動き回るオランウータンたち。餌やりの時間に森の中から現れる元気な彼らの姿を目の前で観察することで、前半で体験した成果を実感できるのです。
セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリセンターの詳細はコチラ
本プログラムに参加した方にはオランウータンの保護活動に貢献されたという証に修了証書が発行されます。またオリジナルユニフォームが進呈されます。
本プログラム参加者の皆さまが自国に戻ってこのユニフォームを再度着る機会がありましたら、活動の内容やオランウータンの実情を是非お知り合いの方々に話していただきたい。そんな職員の思いがこもったユニフォームです。
必要な携行品(★★★)
汚れてもよい動きやすい服装・汗ふきタオル・レインコート(雨具)・虫よけ&虫刺され・日焼け止め・帽子・水(売店で購入可)・カメラやビデオ
必要に応じて(★★)
酔い止めの薬・双眼鏡